クリ-ミ-ココア
「中々進まないねー」


「ちんたらしてんじゃないよまったく!」


私の言葉にセリも口調が悪くなる。


駅に近いって事もあってここにアイス屋さんが出来た何て知らなかった。


通学が地元な私はこっちの方まで来ないからな。


足は少しずつカウンターに進んで行くけどやっぱり遅い…


どうやらよく見てみると女の子達はカウンターの誰かと楽しそうに会話しているみたい。


時折きゃぴきゃぴした話し声が飛び交う。


その人がイズミ君って人かな?


キャップ被って下向いてるからよく顔が見えないや。


「比奈なに食べるか決まった〜?」



カウンター上のメニューが展示されてる所を見てセリが話し掛ける。


「うん!私は決まってるよ」


「早いなーどうしよう」


あの文字を見た時からすぐに決まっていた。
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