クリ-ミ-ココア
「比奈ちゃんヤッホー!」


ソウタ君が近づいて私に声をかけた。


もちろんその隣にはあいつ。



「次体育なの?」



手に持っている体操着を見て答える私。


顔をあげるとソウタ君はイズミ君をジッと見ていた。


「比奈ちゃんになんか用?」



笑って話すソウタ君だけど声の感じはトゲトゲしい。

何この空気……


気まずくない??



「そっ!ソウタ君も用?」


「用がなきゃ話しちゃいけないの?」



なになになに??


どーしちゃったってゆーの?


いつものソウタ君じゃないみたい。



さすがのセリも黙って聞いてるし…



チラッとあいつを見ると目が合って思わず俯いてしまった。



「なんか邪魔入ったからまたでいーや。バイバ〜イ」


イズミ君は手を振るとお得意の‘颯爽’でいなくなった。
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