クリ-ミ-ココア
「今日の体育は楽しかったね!」



セリの言葉に私は無言になる。



まったく!!!どこが?


無駄に走って疲れただけだし。


逃げ回ったおかげで今回は顔面キャッチにならなくてすんだけど…



「あっ!出て来た〜」



2人で更衣室から出て来ると廊下で待っていたのか、イズミ君が立ち上がってこっちにやって来た。



「セリの迫力凄かったよね!青田比奈ちゃん」



「はぁ……」



まだフルネームだし。



私がため口にならないと本当にこのままなのかな?



「あったりまえじゃん!」



セリは得意げにエッヘンと嬉しそう。



すると廊下の向こうが騒がしくなった。



私はいち早く察知し身を強張らせる。



誰が来るのか分かったから…
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