君の声。


『皆川君は、部活
入らないの?』


「いや、オレは・・・」


『スポーツできそうなのに
もったいない』


「陽さんこそ、入らないの?」


そう尋ねると、
彼女は困った顔をした


しばらく悩んだ後にノートには

『わたしが入ると、邪魔だから』

そう書かれた


「声が出ないから?」

『うん』


「そんなの、関係ないだろ」


でも・・・ とでも言うように
彼女は俯いた


「アイツは?竹田は何部なの??」

『バスケ』

「じゃぁ、バスケ部マネでもやってみたら?」


え? と彼女は目を丸くした



< 20 / 62 >

この作品をシェア

pagetop