君の声。


その日、陽は
オレと司を避けるように動いた

今まで自分の机に座って
動く事のなかった陽が

俺らが近づくと
逃げるように
ふらっと教室を出てしまった


オレと司は顔を見合わせ
首をひねった


「オレ、なんかした?」


「お前のテンション高すぎで
引いたんだよ、きっとw」


朝は陽気だった司は
しなっとしていたが

俺は特に気にしていなかった



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