アリスの作り方
「……。」
王子の発言は悪気がない……
そう思っている為か、つい言ってしまう……ここまで言うともう素直な子としか思われてないだろう。
(良いよそれでも)
なんて少し自暴自棄になりながらも、私は照れながら王子を見た。
「“アリス”じゃなくて“縲”って……。」
こんなことは自分で言うものではないためか、一気に顔が熱くなり赤くなる。
「言って欲しいの……。」
最後のほうは聞こえるか聞こえないくらいの大きさで俯きながら言い終えると、少し焦点をぼやかしながら王子様を見た。
彼は下のほうを向いて何か考える素振りをしている。
その為何を考えているのかわからない。
「ルイ?」
しばらくしてから私の瞳を見ながらわざと語尾を下げながら言った。
たぶん知らないといいたいんだろう。