アリスの作り方
「やっぱりルイって呼んだほうが嬉しそうな表情をする……ならルイって呼んでいい?」
「別に構わないけど」
だけど……
正直な話男の人に名前を呼ばれるなんてない為、体が熱を帯びてきた。
「だってルイはアリスではなくてルイなんだろう。だからルイって呼ぶことは可笑しい事ではないはずだろう」
天然というのだろうかまるで世間知らずの王子様のような台詞を無表情で言う。
この人に感情があったら完璧な王子様だろう。
それよりも……私の名前を言ったら、次は王子様の名前の番だ。
「あなたの名前はなんと言うの?」
「名前?」
語尾を下げながら言う……たぶん質問に意図を理解していないのだろう。
「そう名前。王子だなんてまわりから呼ばれているだけでしょう……。私みたいに」
……別に変な事を言っているわけではないが、少し気恥ずかしさ前に出てしまう。
「教えたいけど……。」
「けど……?」
「けど……。忘れてしまった……。気づいたときには王子って名前だった」