アリスの作り方
「!」
ようやく黙ってくれたらしい。
やっと落ち着いたと思いながら彼を見ると、カッと見開いた目が私を見つめた。
「どうして……それを」
「王子様から聞いたの」
何でそこまで私に関わろうとするの。
私がアリスとして行動すれば問題ないはずでしょう。
「そう……ですか」
何かを考えているように、ティックは少し下を向くと、何かを決心したような表情で顔を上げ急に重々しい口調で話し始めた。
「王子……いえクロノス=ラーピンは僕の兄です」
その言葉はとても衝撃的で私はティックを見る。
赤い瞳と視線が合った。
「そんな事……。」
似ていると感じていたが、そんなことは無いと私は自分の中で思っていた。
私は王子から家族は皆殺されたといっていた。
それだったらどうしてティックが生きているんだ。