アリスの作り方
「僕もビルもあなたの哀しむ姿を見たくなかった。……だから……都合よく聞こえるかもしれないけど……この事をいえなかったのです」
潤んだ瞳で今にも泣きそうな表情で言う……。
女性の涙は最高の武器だなんて言葉があるが彼の場合もそれにあてはまるらしい。
「もう……構わないよ」
彼らから視線を外しながら、ベットから起き上がり、強い口調で言った。
私は王子の為にアリスになると決めたんだから……。
「僕のせいだから……未熟な僕の……。」
ティックの切なそうな声が聞こえた。
その声が気になり振り向こうとしたが、彼の顔など見たくない。
「けど……一番いけないのは女王でしょ」
そんな彼が気に入らなくて、八つ当たりの様につっけんどんの口調になってしまう。
「それでも……。」
言い訳をするように続けるティック。
ああ……
もう煩い!
何で黙ってくれないの!
「王子の両親を殺したから」
そのいらいらさが伴ってしまい、ツンとしたまま王子様のように淡々と告げる。
正直ティックとはあまり話したくなった。