アリスの作り方
そんな中私の中で一つの考えが浮かぶ。
どうしても今この状況だからこそしたいこと。
「ここからはまっすぐ行けばいいの?」
これは私の計画で一番大事なこと。
「えぇだいたい走って後30分位で着きますね。」
ということは一人でも行ける。
「ティック先に行ってて。私この二人と少し話をしたいんだ」
彼らと3人きりで話すこと……これが私の計画だ。
敵と話すなんてかなりおかしいと思うが。
こんなチャンス滅多にない。
スペードさんはティックの痺れ薬でしばらくは私に攻撃は出来ないし、ジョーカーさんは何もない限り私に攻撃はしないだろう……。
ちょっと博打だが。
「何を言っているんですかアリス様!」
当たり前の反応。
ティックは困っているようで慌ててるのが見てわかる。
そして何か言っているのだがその焦りからかうまく聞き取れない。
「無理です。」
少し頭の中が整理して落ち着いたのだろうか私に思っていた一言を突きつける。