星屑

「でも勇介ってさ、ホント色んなのと付き合うよな。」


「そういう言い方されると、俺めちゃめちゃ遊んでるっぽい感じだろ。」


「でも、実際そうじゃね？」


大地くんの言葉に、彼はむすっとした顔をした。


樹里と沙雪はあたしの顔を伺うが、勇介はそれ以上は何も言わなかった。



「まぁ、大地は手が早いから気をつけた方が良いけどね。」


ほぼ沙雪に言ったような、勇介の笑顔での台詞。


早くねぇよ、と大地くんはすかさず突っ込む。



「そりゃ勇介の方っしょ。」


「つか、その噂って誰が流してんの？
俺ホント、全然そんなんじゃないんだけど。」


嘘だぁ、と彼らが言い合う姿を見つめながら、



「つまりはふたり共、大分遊んでるってわけね？」


樹里は相変わらず眉を寄せて聞く。


勇介は他人事のように笑い、大地くんは訂正しようと必死そう。


てか、勇介が手が早いのなんて、あたし自身が一番よくわかってるけど、でも、どうだって良い。


関係性はきっと、兄妹のそれに似ているのかもな、なんて兄妹もいないあたしは思うのだが。



「つーか、じゃあ今度みんなで遊ぼうよ！
こっちももうひとり呼ぶし！」


大地くんの提案に、樹里はさらに眉を寄せた。


が、パスと言い掛け、沙雪の手前、それをぐっと飲み込むような顔をした。


保護者は大変だなぁ、とあたしは、やっぱりどこか他人事のようにしか思えない。