星屑
気付けばもう当分、星空なんか拝んでないのかもしれない。


だからこそ憂鬱になり、学校独特の匂いが鼻について感じてしまう。


気が滅入るとでも言えば良いのか、どうしても生活に活力がない。



「樹里が休みだとつまんないね。」


沙雪が大地くんと過ごす時間が増えたために、あたしまで勇介たちと一緒にいることが増えたと思う。


そしてあの一件以来、勇介派の女たちから睨まれることも増えた気がするが。



「さゆは大地くんがいれば何でも良いんでしょ。」


言ってやれば、彼女はへへっ、と笑って見せた。


外は雨音、目の前にはバカップルで、どうしたものかと思ってしまうが。



「奈々ちゃん元気なさそうじゃん。」


勇介は笑いながらあたしの横に来て、窓へと背をつけた。


今日もお互いチュッパを咥え、同じような格好をしてるんだけど。



「なぁ、次サボらない?」


面倒なので頷くと、彼は満足げに足を踏み出した。


その後ろを続いて歩くと、あたし達は人の輪を離れる。


購買まで行くと、特に後輩らしき女たちがこちらを見ていたが、勇介は気にすることもない様子だった。



「奈々は大地のことが嫌いなんでしょ?」


恐ろしくストレートに、彼は問うてくる。


買ったジュースを差し出されたが、思わず受け取ることさえ忘れていると、勇介はどこかおかしそうに笑っていた。



「顔に出てる。」

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