星屑
先ほど勇介と一緒に消えた後で、こんな顔をしてあたしだけ戻ったのだから、誰だってそう思うだろうけど。


いや、あたし達は、何にもない方が逆に不自然なのかもしれない。


だからこそ、わからなくなるんだ。


相変わらず何でもストレートに聞きたがる大地くんにも、毎日楽しそうな顔してる沙雪にも、とにかく腹が立つ。



「ごめん、ホントにただ、調子悪いだけだし。」


関係ないでしょ、と言ってしまいたかった。


でも、それじゃあふたりに悪いし、あたしの所為で険悪になるもの困るから。


だからそんな風にしか言えなくて、また逃げるように足を踏み出した。


病は気から、とはよく言ったもので、本当にその通りなのかもしれない。


答えの出ないことを考え続け、そのループの中で頭痛や眩暈がプラスされる。


気分なんて最悪だ。



「…吐きそう。」


ママもシンちゃんもトキくんも、恋愛なんて人生において、オプションのようなものなのだと言っていた。


だからいかにそれを楽しむかのみに重点を置き、面倒なことをとにかく嫌う節がある。


つまりはそんな人たちに育てられたあたしが、まともなはずはないってこと。


愛なんてものはない、とは思わない。


けれどそんな不確かな感情に左右されることほど、怖いことはないだろう。


足元が揺らいでしまいそうで、だから拒否することでしか逃げられないのだ。

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