星屑
「ねぇ、喧嘩とかしないでよ。」


おちおち寝てらんないじゃん。


そう言いながら体を起こした沙雪は多分、仲裁してくれたのだろう。


スッチはバツの悪さからか視線を外し、彼女はダルそうな顔のまま、ベッドを降りた。



「てか、うちらだってこのままじゃ留年っぽくない?」


確かに、ヒロトのことは他人事ではないのだと思う。


だってあたし達ですら最近は、サボりが目に余ると言われるし。



「ねぇ、教室戻ろうよ。」


さすがにここにこの状態の3人が集まってたって、笑い話をする空気ではないから。


だから言うと、一番に立ち上がったのはスッチだった。


やれやれと思っていた刹那、バンッ、と扉が開いて、あたし達は目を丸くした。



「お前たち、何をやっているんだ!」


立っていたのは、鬼のような形相の学年主任。


あたしは舌打ちを混じらせ、さっさと保健室から出ようとしたが、当然そんなことが許されるはずもない。



「浅倉、諏訪、樋口!
授業中だってわかってるのか、職員室に来い!」


そして一番にあたしの腕が掴まれた。


これってセクハラだろう、と必死で抵抗するものの、体育教師の力に勝てるはずもない。



「ちょっと、奈々が痛がってんじゃん!」


怒った沙雪が止めに入るが、あたしより小さい彼女だ、容易く学年主任に捕まってしまう。


スッチは驚いたように目を見開いていて、なのにオヤジ教師は声を荒げた。



「諏訪も来い!」

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