星屑
結局、一緒に帰ることとなってしまったあたし達。


勇介が何を考えているのかわからない以上、少し距離を取って歩く。



「何で勇介、あたしに構うの?」


「じゃあ何で、奈々はいっつも俺のこと見てんの?」


思わず足を止め、驚いた顔で彼を見上げたが、その顔色が変わることはない。


気付いていたのか、とは思ったものの、反論しようにも理由がない。


理由がないのにあたしは、いつも勇介を目で追っていたのは事実だから。



「…あたしは、別にっ…」


「俺も奈々のこと見てるよ。」


だけどもそんな台詞が降って来て、彼はやっぱりふっと笑う。



「気になるんだよね、どうしても。
奈々って俺と似過ぎてて、だから少し怖いとも思うけど。」


勇介はそう言って、止めていた足を再び進めた。


一瞬遅れてあたしもその後ろを続くと、彼は確認するようにこちらを一瞥した。


恋ではない、と思いたい。


あたしはバス通なのだが、彼はバス停を通り過ぎてしまったので、言い出せなかった。


そして学校から程近い場所にある公園に入って行き、何事なのかと思っていれば、駐輪場にはいつぞやと同じ単車が置かれている。


まるで自分ちのようじゃないか。



「いっつも乗って学校来てたの?」


「うん、まぁね。
けど、さすがに自転車置き場には置けないし?」


そりゃそうだろう。


と、いうか、それ以前にうちの学校はバイク通学禁止なのだが、彼はお構いなしといった顔。

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