星屑
「外人の曲好きなの?」


「俺、日本人の曲よくわかんないし。」


ふうん、と言ったが、勇介には似合う気がした。


あたしは英語が苦手なので、洋楽なんて聴いたこともないが。



「これお勧め。」


そう言って、彼は棚から一枚のCDケースを探し出し、引き抜いた。


見るとそれは、“オアシス”と書かれ、勇介は“LAYLA”という曲名を指で差す。



「…どんな曲なの?」


「んー、超天気良い日に、屋上でひなたぼっこしてる時に聴いたら気分良くなる系?」


随分とアバウトだ。



「…癒し系ってこと?」


「いや、なんて言うのかな。
元気になれて、で、頑張ろうって思う系?」


益々よくわからない。


首をひねっていると、今度貸すよ、と勇介は言う。



「俺、そのアルバム持ってるから。」


何だか高い貸しになりそうだと思って身構えると、マジでお薦めだから、と彼は笑った。


ふうん、と思いながら、それを棚へと戻し、無意識のうちに携帯を取り出した。


勇介も携帯を取り出し、閉じたり開いたりしてそれで遊びながら、ずらりと並んでいるCDを未だ選ぶ。



「ホントに好きなんだね。」


「つーか、ずっとその曲着信音にしてんだよね、俺。」


「マジ?
あたしずっと買った時のまま、ピリリリー、ってヤツだよ。」


うそっ、と笑い、勇介はこちらを振り返る。

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