星屑
「お前、何でそんな不貞腐れてんだよ、犯すぞ。」
何でその程度で犯されなければならないのか。
ため息を混じらせ、あたしは目前の彼を小さく睨む。
「ゲイのくせに。」
「おい、ゲイ馬鹿にすんな。」
そう言って、シンちゃんはあたしよりもっと怖い顔でこちらを睨み返す。
口調や眼光鋭いところは、きっとヒロトと同じなのだろう。
だからこそ、あたしはアイツが嫌いになりきれないのだろうけど。
「何か最近、お前ここに逃げてくること多くなったなぁ。」
「そう?」
「そうだよ、自覚ねぇの?
あんまひどいとママに言うぞ。」
「ママは別に怒らないよ。」
「でもあんま心配させんなよ。
何だかんだであの人、お前のこと大事にしてんだから。」
それは知ってる。
と、いうか、あたしのことを生まれた時から知ってるらしいシンちゃんは、いつもそんな風に言う。
「どうせ男のことだろ?」
「そんなんじゃないっての。」
シンちゃんは煙草の煙を吐き出しながら、あっそ、とだけ。
「なぁ、トキ。
この馬鹿どうにかしろよ。」
そして彼は、トキくんに向かってぶつくさ言い始めた。
彼はシンちゃんの弟で、やっぱり見目麗しく、あたしのお兄ちゃんみたいな人。
この店の手伝いをしてるが、だからってゲイではない。
何でその程度で犯されなければならないのか。
ため息を混じらせ、あたしは目前の彼を小さく睨む。
「ゲイのくせに。」
「おい、ゲイ馬鹿にすんな。」
そう言って、シンちゃんはあたしよりもっと怖い顔でこちらを睨み返す。
口調や眼光鋭いところは、きっとヒロトと同じなのだろう。
だからこそ、あたしはアイツが嫌いになりきれないのだろうけど。
「何か最近、お前ここに逃げてくること多くなったなぁ。」
「そう?」
「そうだよ、自覚ねぇの?
あんまひどいとママに言うぞ。」
「ママは別に怒らないよ。」
「でもあんま心配させんなよ。
何だかんだであの人、お前のこと大事にしてんだから。」
それは知ってる。
と、いうか、あたしのことを生まれた時から知ってるらしいシンちゃんは、いつもそんな風に言う。
「どうせ男のことだろ?」
「そんなんじゃないっての。」
シンちゃんは煙草の煙を吐き出しながら、あっそ、とだけ。
「なぁ、トキ。
この馬鹿どうにかしろよ。」
そして彼は、トキくんに向かってぶつくさ言い始めた。
彼はシンちゃんの弟で、やっぱり見目麗しく、あたしのお兄ちゃんみたいな人。
この店の手伝いをしてるが、だからってゲイではない。