君の声
(どうした?)
イルカショーを見てから館内を見て回っていたが、由衣の様子が可笑しい
あのイルカの水槽から離れてから
立夏は由衣の水滴を拭ってから自分も軽く拭ってそばにいた係員にタオルを返した
「あっはい!」
と顔を赤らめたことなど気にすることなく
「つまんない?」
由衣の顔を覗き込みながら心配そうな立夏
「えっ…ぅぅん…」
そんなことないと首を振るがやはり笑顔が見られない
「由衣、早いけど出てお昼にしよ?」