君の声


コンコンッ


 「はい」


女の人声がして由衣身体がぴしっと固まった


 「由衣様…大丈夫ですから…さっ」


律子が背中を押して入らせると花を活けていた里香子が由衣を見ると微笑んだ


 「由衣さん?もう動いて大丈夫なの?」


由衣の体を支えながら立夏のベッドの近くに座らせる


 「あ…あの……」

 「あなたのせいじゃないからね?」

 「えっ…」


龍郎から由衣が自分のせいだと聞いていた里香子は由衣に言った


 「事故って予測がつかないでしょ?」

 「でも…」

 「可愛い婚約者を責める子に育てた覚えはないから大丈夫よ~」


明るい里香子に少しほっとする由衣





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