君の声
* * * * *
「えっ?私も一緒に!?」
そう叫ぶように言ったのは鈴
放課後篠田の車で大学病院に向かっていた
たった1日で記憶が戻っているとは思わないが、それでも立夏のお見舞いに行きたい由衣
しかし一人では嫌だ
律子を呼ぶのも躊躇われた
(うん…鈴に頼もう)
と思い篠田に連絡してすぐに「一緒に来て」と頼んだ
「…私まで行っても大丈夫かなぁ?」
由衣は答える代わりにコクリと頷いた
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