君の声
不機嫌
(うわっ…機嫌悪っ!)
立夏はパソコンに目を向けているが由衣と鈴がお見舞いに来てもちらりとも見なかった
立夏の病室はイライラした雰囲気が漂っていた
もちろん由衣たちがお見舞いに来たからではない
由衣たちが来る前に別のお見舞いを受けていた
* * * * *
「立夏さん、おかげんかが?」
意外な人に思わずキーを打っていた手も止まった
「し、白石さん…」
立夏は「どうして」と喉まで出掛かったが失礼になると思いきや堪えた
「おばさまがぜひ立夏さんをお見舞いして?って言うから来ちゃいました♪」