君の声
「やだっそんなに警戒しなくても…」
「あ…」
真由の笑顔が怖くなって思わず後ずさる由衣
「とって食ったりなんかしないわよ…」
真由はお構いなしにリビングに向かっていた
由衣も後を追うようにリビングに入った
真由は広いソファーに座ると脚を組んで由衣を睨むように見た
由衣はそんな視線を感じて一人掛けのソファーにちょこんと座って顔を伏せている
「お茶も出してくれないわけ?」
真由は冷たく言い放った
由衣は真由の視線から逃げるようにキッチンに行った
(なに…?…怖いよ…立夏さん…)