君の声


 「村田さんに送らせるよ?」

 「わ、悪いからっ…」

 「…そっか…由衣は平気なんだ…僕と離れでも…」


僕はわざとらしくため息をついた


 「そ…そんなことない…」


由衣は困ったように顔を曇らせた


 「だったら…僕のそばにいてよ…一人じゃ眠れない」

 「うん…でも…」


僕は由衣の潤んだ唇に人差し指を当てた


 「でも、はなし…僕は由衣と一緒にいるためならなんでもするよ?…でも今一番したいのは……」


由衣は僕を見つめていて、僕はそれに煽られた


甘く、深く、優しく、由衣の唇を堪能した






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