君の声
気遣い
余裕で10人は食事が出来る大きなテーブルには寄り添うようにテーブルセット
(と隣!?)
てっきり向かい合わせで食事をすると、思っていた由衣は立夏が隣に座ってピンっと背筋を伸ばした
「リラックス、リラックス」
立夏は軽く由衣の背中を叩くと余計に緊張してしまう
ナイフとフォーク、スプーンが用意されていてもテーブルマナーなど習ったことがないから使い方がわからない
(お箸がいいな…)
呟くようにため息をつくと食事をワゴンで運んできた村田に
「村田さん、今日はお箸で食べるから持ってきてくれる?」