意地悪彼氏

さむぅぅぅ・・・。


あたしがベッドに入った瞬間・・・。

ピカ-ゴロ

・・・。

世界で一番嫌いなものが空を駆け巡った。
しかも近いよ・・・?


ピカッ-ゴロ-バキ


「ひきゃあ・・・ッ!!」


何?後のバキって。
もしかして近くの木が倒れたとか?


ビビビ

電気はそう鳴ると切れた。


「う・・・ッきゃあ~~~!!!!」


こ・・・ッ怖いッッ!!


「どした?」


怖い・・・怖い怖い怖い・・・。


あたしはベッドの上で毛布に包まって震えていた。

あたし今日家にいなくてよかったかも。
親いなくて1人だし・・・。

「何?怖いのか?」


先輩はあたしの包まっている毛布を軽く捲ってあたしを覗いて聞いてきた。

あたしは怖くて頷くだけ。


「なぁんだ。そんな事か。」


なぁんだって何よぉ・・・。ほんとに怖いんだから(泣


「寝てれば?分からねぇんじゃね?」


あたしは雷鳴ってると寝れないのぉ!!
と心の中で叫んだ。


「あ、雷鳴ってると寝れねぇとか。」


あたしはただ頷くだけ。
ってこの人エスパー?
なわけないない。
< 8 / 28 >

この作品をシェア

pagetop