とある男女の攻防戦
膨大な数ある職業の中から当てるよりも、さっさと答え言ってくれて
へーそうなんですねーで終わろうと思ってたのに。
考えなきゃいけないのか。
当たるはずないのに。
「何系とか、ざっくりヒントないんですか?」
「うん」
本当、めんどくさい。
「ホスト」
適当に言ってみた。
嫌味も込めて。
さっきのお返しだ。
真顔で、言った言葉に目の前の2人がキョトン、とする。
その後に続く大笑い。
笑い飛ばされた。
「ホストだって、ホスト」
「やってそう?」
「うん。チャラそう」
「意外と誠実なんだけどねー」
「そうそう。仕事、は誠実だもんなー」
ホスト違うのか。まぁ、行ったことないからわからないけれど。
見た目からはホストって感じじゃないもんな…
「意外と似合うかもよ?」
「んーじゃあ今の仕事に限界感じたらそっちやってみようかな」
「そん時いくつだよ」