チャラ男を愛した私~実話~《不倫の果て》


早く来て……?


どうしたの?


今、何処にいるの?

いつも笑顔で現れる臼井さんの姿が見えなくて、夜のデパートの前で一人待つ私は、段々不安になってくる。


近くに有った、公衆電話で、臼井さんの携帯に電話した。




プルルル……。


プルルル……。


『もしもし?』


「臼井さん、亜矢。今、何処にいるの?待ちくたびれたよぉ……。」


『わり…。
今日、行けなくなった……。』


「何で?」


『ごめん、チビが熱出してて、嫁さんが救急に連れて行ったから、上の子の面倒見ないといけなくなった……。埋め合わせは今度するから。ホントごめんな?』

「分かった……。
お大事にね?」


そう言って、電話を切った。



< 125 / 179 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop