続きは、このままで…
雅貴様の香りが心を蝕むなんて、何てヘンな事を思ったの?
違う…、これはファシズム的な状況が苦しいんだ・・・
「・・・以上が、すべての経緯となりますが。
今回は絶対、完璧にこなせとのご伝言です。」
「かしこまりました…」
まさに事務的でしか無い、佐田さんの報告内容。
雅貴様から“極上の女”と称されたのは、東条社長の秘書さん。
兄に色々と尋ねてみれば、物凄い綺麗な人で大人しそうな女性らしい。
女性から言い寄られるばかりの主様が、これほど執着をするとは。
それだけでもう、絶世の美女なのだと想像がついてしまう。