続きは、このままで…
秘書をしていれば、そんな煩わしさが無いって?
雅貴様が私と兄に、面前に出る事を許さないのだ・・・
それは危ない橋を渡るような仕事を、色々と水面下でしているから。
生まれながらに、支配下に置かれていた私と兄・・・
勉強に、スポーツに、礼儀作法、処世術云々…。
幼少から色々な知識を詰め込まれて完成したのが、今の私たちという訳で。
まるで、後藤家に尽くす為のロボットを生産されたようなモノ。
しいて言えば、後藤家の汚れを一手に引き受ける洗濯機――