心霊スポット取材班
敏也がドアを開けた瞬間満はベッドに寝ていた。
「…お母さん…一体、何があったんですか?」
敏也がドアを開けて中に入るなり聞いた。
「敏也君…私もよく分からないのよ…夜中に物音が聞こえたから、満の部屋に入ったら倒れてたのよ…」
啓子はどうしていいか訳が分からず、ただ椅子に座り満を見ていた。
「…どうしたんですか?…その腕…」
光輝は満の右手が包帯で巻かれているのが目に入った。
「…私も驚いたのよ、誰かに掴まれたような跡が残っていたのよ…それも充血するくらいきつく…」
啓子は目に涙を浮かべていた。
「いろいろごめんなさいね…満の為に…」
「ぃぇぃぇ…あの…満の仕事用の鞄を貸して貰ってもいいですか?仕事の資料がありまして…」
敏也が携帯電話とは言わず、うまく話しをした。
「言いわよ、」
「ありがとうございます午後にでも取りに行きます」
そう言ってから、光輝と敏也は病院を後にした。