心霊スポット取材班
光輝と敏也は、満の家に着いた。
《ピンポ~ン♪》
敏也がチャイムを鳴らした。
「どなたですか?」
インターホンから声が聞こえて来た。
「敏也です」
敏也は満のお母さんの声であった事はすぐに分かった。
「先程は、ありがとね」
啓子は2人にお礼をした。
「容態はどうですか?」
光輝が心配そうな顔をしながら聞いた。
「相変わらず‥昏睡状態が続いているわ‥」
啓子はそう言いながらも、満の仕事用に使っている鞄を貰って来ていた。
「鞄はこれね?」
「…はぃ」
敏也が鞄を受け取った。
「2人共、また満の所に行ってやってね…喜ぶから‥きっと」
啓子は涙が流れ落ち、ハンカチを出した。
「もちろんです!親友ですから!」
敏也が、笑顔で言った。
そして、2人は会社に戻る事にした。