恋時雨~恋、ときどき、涙~
「早起きだから、順也くんか静奈ちゃんと、予定があるのかなって思ったのよ」


〈よく分からないけど、目が覚めちゃった〉


大きなあくびをしたわたしを、お母さんが笑った。


「朝ご飯まで、もう少し、眠っていたら?」


〈そうする〉


わたしは頷いて、部屋に戻った。


ベッドに潜り込み、携帯電話を開いてハッとした。


1月15日。


今日は、健ちゃんの誕生日だ。


わたしはベッドから飛び起きて、勉強机のいちばん大きな引き出しを開けた。


几帳面にラッピングされた小箱を手にとる。


3日前に、順也と静奈と一緒にショッピングモールで購入した、健ちゃんへの誕生日プレゼントだ。


健ちゃんが忙しいから会えないのを我慢していたけれど、誕生日くらいはいいんじゃないだろうか。


会いたい。


プレゼントを見つめながら、わたしは良いことを思い付いた。


以前、健ちゃんから貰った合鍵を握り締める。



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