イジワル王子とお姫様
綺麗で…見とれそうになる


「あんだよ。前向かねぇと転けるぞ」


見てたら見られるのは当たり前だよね。私は慌てて、また前を向く


「何でいつもそんなペース早ぇの?」


「早いかな…」


「早ぇよ。杏と銃士、いつも置いてきぼりだし」


何だか…早くこの場から去りたい思いで、いつも足が早くなるんだ


杏は銃士くんと楽しい時間だからいいけど、私はナツキくんと気まずいんだもん…


「じゃあゆっくり走る」


足を緩めようとしたら、腕をグッと掴まれた


「きゃっ!何?!」


「おしっ!今からお前んちまで競争!遅かった方は、先着いたヤツの言う事、何でも聞く事っ」


へぇっ!?
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