JACK IN THE BOX
Will
物心ついた時にはすでに独りだった。僕に名前なんかなかった。
親といつはぐれたのか、どうして独りなのか、全然分からないまま時間は流れてく。
知らない街で行き倒れた。家の無い人達がご飯を分けてくれた。夜はその人達と一緒に寝た。風邪をひいたら看病してくれた。
『お前もかわいそうにな……』
そう言って優しく頭を撫でてくれた男の人が、僕を庇って敵に撃たれたあの真っ赤な光景。
賊に襲われ、命からがら逃げたあの真っ暗な恐怖。
僕の、せいだ。
父さんや母さん
優しくしてくれた人
みんな みんな、
「僕が殺したんだぁぁ――――っ……!!」
《Will――Colors》