◆太陽のごとくあいつは◆
[ぅん…彼、ね?自分をバックアップしてくれそうな多彩な相手を本能的に嗅ぎ分けるみたいなの。
だから、あたしでなくても良かったってわけ。
あの時美夏の方にメリットがあれば……そういう人、なんだょね。彼は。]
『………』
[1年くらい経ってからかな…彼の目的があたしじゃなくてあたしの親にあるんじゃないかって…だんだんわかってきて…
だから、あたし逃げたの。
自分からリタイヤした。
友枝さんってさ、自分の目的のためなら、人を踏み台にしてでもやってく人だょ。
彼にとってあたしは…ただのコマの一つにすぎなかったってわけ。
あたしだけじゃないんだ、これ。
ほかにもそういう噂、多分…-----]
ドアが開く音がして、振り返ると、ドアの前に友枝が立っていた。
ドアを閉める。
[もしもし!?もしもし、美夏!?]
美夏はゆっくりと携帯を耳から離し、通信を切った。