◆太陽のごとくあいつは◆
一方の晶螺は浜へ走ってきた。
すでに起動している裕香と、美奈が気づいて寄ってきた。
『美奈さん、裕香さん!!
やっぱり俺が睨んだとおり、あれは友枝が…』
『それより晶螺ちゃん!!
美夏がまだなのよ!!』
『そうなの!!
もうあと5分で開会式なのに!!』
『ぇ!!!?』
っ…美夏ねぇ!!
晶螺はホテルへ急いだ。
美夏と友枝は見つめ合ったまましばらく黙っていたが、やがて美夏がため息まじりに言った。
『あたし…ずっと考えないようにしてただけなのかもね』
『………』
『2年前、あなたが…あたしより千佳を選んだっていうのは事実で、決定的なこと、なのに…
彼女と別れたからって…何もかも、元通りになるわけなんかないのにね。
夢なんか見ちゃって…ほんとバカにたい…』
美夏はわざと笑って見せた。