◆太陽のごとくあいつは◆
『でも、それがどうし…』
美夏の言葉を晶螺の強い声が遮った。
『愛してるなら愛し抜け!
俺は…俺はずっと美夏ねぇを運んでくよ。
大事に、壊れないように。
それで…いいから』
晶螺じゃないみたいだった。
美夏の目に涙は消えていた。
それと共に、空には晴れ間が見えてきていた。
『よかった!!!間に合った!
にわか雨で開会式が少し遅れてるの!』
『まったくもう3人とも何やってたんだ!!』
コーチやみんながガヤガヤしながら寄ってきた。
どうやら間に合ったらしい。
『3人ともすぐにウェアに着替えて並んで!!
もう開会式始まるから!!』
友枝は無言で男子更衣室へ歩いていった。