天国に近い場所
「あら。遅いお帰りですこと…」


家に入るなり、お姉ちゃんはリビングでチューハイを飲みながら、私に嫌みったらしく言ってきた。


私は玄関でブーツを脱ぎ、さっき龍美にもらった紙袋をリビングのテーブルに置いた。




「なに?龍美くんからプレゼントー?」

「わかんない。『遅くなったけど、メリークリスマス』とか言って帰っちゃった」


私はカバンを床に置き、リビングの椅子に座る。





「え?それって…クリスマスプレゼント?」

「え‥?」



クリスマス‥プレゼント‥
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