天国に近い場所
……?



「あった。……はい、遅くなったけど…」




ポンッ


「!?」


龍美は後部座席から何かを見つけると、私にそれを投げた。




「なに…これ?」


龍美が私に投げたものは、小さい紙袋。





「…メリークリスマス」

「え…」




ブオ――ン…‥



あ…


龍美はそう言って車を走らせ、帰って行ってしまった‥

私は龍美の車をしばらく見つめたあと、龍美がくれた紙袋をにぎりしめ、家の中へ入った。







「ただいま…」
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