聖夜の約束
レイが夏姫の身体に覆いかぶさる。


「お願い、離して!」


レイの手は夏姫の肩を押さえている為身動きが出来ない。


夏姫の焦る顔とはうらはらにレイは口元に笑みを浮かべている。


「レイくんっ」


夏姫の必死の抵抗にレイは腕の力を緩めた。


「・・・怖がらせるつもりはなかったんだ ごめん 夏姫さん」


不意にレイの力が緩み夏姫はホッと安堵した。



~~~~~~~~~~



レイは食事を作っている夏姫の後姿を眺めていた。


愛し合いたくなる気持ちをもう少しで爆発させる所だった。


足を絡められて健康な男なんだからやばい所だった。


寝起きの顔も誘っているように見えた。


無意識なのだろうけどレイは気持ちを抑えるのが精一杯だった。


(あのままキスをしていたら夏姫さんをベッドから出さなかった・・・)

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