聖夜の約束
夏姫が食事の支度をしていてもレイは口を開かなかった。


「食べよう レイくん」


そう言うとレイは小さなテーブルの前に座った。



今日の朝ごはんはレイが好きって言っていた甘い卵焼きを作った。



「・・・レイくん さっきの事なら気にしていないからね?普通にしようよ」


さっきから話さないレイに戸惑ってしまう。



「・・・・夏姫さん、明日デートして欲しい」


朝ごはんに手をつけないままレイがまっすぐ夏姫の顔を見ている。


「明日デートって・・・」


(明日は24日・・・だめだよ 長谷川さんから誘われている)


「ごめん だめなの 予定が入っているの」


あたしは首を横に振った。


「予定って・・・あの男?」


「・・・うん」


夏姫の答えにレイが不機嫌な顔に変わった。


だがレイは何も言わない。


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