聖夜の約束
レイは小さなテーブルに身を乗り出して夏姫の顔をじっと見た。


「まだ付いてる」


口の端に付いたバニラアイスをレイは指の腹でそっと拭う。


瞳が絡み合うそんな瞬間だった。


レイは夏姫のメガネを静かに取った。


「スケベな男ならこの場で夏姫さんはいただかれちゃっているはず・・・」


顔が近づいて夏姫の唇にレイの唇が重なった。


夏姫はレイの瞳に囚われたように動けなかった。


「甘い・・・」


レイの舌が夏姫の唇を舐め強く吸う。




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