ナツ色の恋~最強男が愛した伝説の女~
「なに?」
「つーちゃんがねぇ!」
目をキラキラと輝かせながら、玲奈はおいでとジェスチャーする。
「あーはいはい。」
あたしは席を立ち上がり、
そのつーちゃんとやらのところまで行った。
「……はじめまして」
「おっす!俺、つーちゃん」
……うぜぇ。
「鹿波沙南、よろしく」
「俺、竹内都留也」
たけうちつるや……
なるほど、それで[ツーちゃん]ね。
「んでそれから……」
ちろっとツルヤが向いたほうを見ると、
白い肌に 整った顔立ち
茶髪でお洒落なその男はニッコリと微笑んだ。
「愛村…ナツ。よろしく」
「………こちらこそ」
あいむら、なつ。
はじめて見たそいつの目は、なぜか曇っているように感じた。