たいよう
土に書いた線を大希が越えた瞬間、スタートを切る。
「はいっ!」
その声に反応して、手をだす。
今回はバシッと感触があった。
しっかり握って、ゆっくり減速する。
「オッケー、オッケー」
パンパン、と手を叩きながら、舜がオッケーをだした。コイツはバトンに関してはかなり厳しいから、コイツにオッケーをもらえたのなら、多分大丈夫だろう。
大希は笑顔だった。初めてだからな、舜にオッケーをもらえたのは。
リレーのもう一人のメンバー、凌斗もVサインなんか出しながら、駆け寄ってきた。
まぁ、間に合ってよかった。ずっと大希から俺の所が上手くいってなかったから。
ずっと大希は不安そうな顔してたらな。地区の大会の時は失格にならなかったからよかったものの、かなり危なかったから。
俺は大希の頭をくしゃっと撫でた。
「がんばろーな」
その言葉に大希は笑って頷いた。