たいよう


圭斗の口から、そらの名前がでてくるなんて、思ってもいなかった。



圭斗がそらに会った回数も、そんなに多い訳じゃない。しかも、会ってた時も圭斗は幼稚園の年長さんから小学校1年生な時だ。
覚えてるなんて、思いもしなかった。




そっか、圭斗はそらになついてたっけ?そらが来たときはずーっとべったりだったもんね。





「そらはね、今日は100mとリレーに出るんだって」



「リレーってひろにぃと一緒?」


「ひろから、そらにバトンを渡すって、ヒロはいってたよ」



「100mってどのくらい?」



「あの直線を走るんだよ」



「あーじゃあ、ひろにぃの方が長い距離走ったんだね」



「うん、そうだね」



案外、大丈夫だった。でも、やっぱり、こんなにも「そら」に心を乱されてる自分がいる。やっぱり、来なきゃ、よかったかな…




圭斗を見ると、楽しそうで。
たがら、来てよかったかな、とも思うんだ。最近、全然、あたしもヒロも圭斗に構ってあげられなかったから。圭斗も寂しかったと思う。






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