たいよう


圭斗は、無邪気でいいな、って思ってしまった。



「紗愛、どうする?」



そうだよね。ヒロのところにいったら、そらがいるもんね。ヒロの優しさが、身に染みる。でもこれ以上弟とはいえ、選手に迷惑かけられないし、なにより圭斗いるし。



「大丈夫。毎日同じ空間で過ごしているし」



そう。同じクラスなんだから。近くにいることは、大丈夫だ。




「…ホントかよ」



「だいじょーぶ!ねぇちゃん、みくびるなー」



そういって、笑った。そんなあたしにヒロはハイハイ、と言って、軽く流すと、みんなのいるところへと歩いていく。あわててヒロの後ろを追いかける。





長い、長い、1日のはじまり。







< 92 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop