永久色-TOWAIRO-
「ただいま。」
おもりを背負ったまま、俺は家に帰った。
「あっ!!お帰りなさいっ。智也様!!」
俺の目の前に現れたのは、花ノ宮だった。
なぜか知らないけど1年前からここに住み着くようになった。
「まだ、出ていかないのか?」
「当たり前ですわ!!智也様の未来の妻ですもの。」
気取った口調で、答える彼女にいまだ好意を持てないのはまだ心のどこかにアイツがいるから………?
「いっておくけど、俺はお前のことをそんな風に見れないから。」
いつものように冷たい声で流す。
普段ならひどいだ、なんだいって反論するのに今日はそれが返ってこなかった。
「そんなの、最初からわかってます……っ。まだ、今藤さんの事が忘れられないからでしょ?
でも、もう別れて6年以上たっているでしょ!!
なんで……っ、私を見てくれないの………!!」
今までに見たことのないような彼女の寂しそうな顔は正直予想外だった。