永久色-TOWAIRO-
「確かに未練がましいかも知れない。でも、俺と彩は無理やり離されたんだ。
俺の母親は精神的に彩を傷つけた。
俺にはそれが許せなかった……。その時に現れたのはお前だ。
彩を散々痛め付けたお前なんだよ!!あのままだったら幸せになれたかも知れないのに、突然俺たちは赤の他人にさせられた!!」
もう自分がなんだかわからなくなってきた。
悲しみしかなかったはずなのに、いつのまにか花ノ宮に対する怒りに変わっていた。
「彩は俺以上にダメージをうけたはずだ
だから、俺に関わらないようにするために俺はお前と付き合っていることにしている。
ただ、それだけの関係だ。」
俺は花ノ宮の声も聞かず部屋に行った