永久色-TOWAIRO-




「智也ー。遊びにきたよ♪……あれ?」






返事がなく、そっとベッドを覗くと、智也はすやすやと気持ちよさそうに眠っていた。







「そうだっ。」






智也を起こさないようにケータイを取り出す。



















カシャ──…




「クスッ……寝顔げっとぉ。」




高校にいた頃も授業中によく智也の寝顔見てたなぁ……そんな風に思い出に浸っていると、智也が目を覚ました。











「……ン。……あれ、アヤ。きてたなら起こしてくれればいいのに。」



「い、今来たばっかりだから!!ちょうどよかった!!」


あわててケータイをしまってごまかす。













「そっか……」



「なんかあったの……?」







優しく微笑む智也にどぎまぎしながらアタシは智也の笑顔を不思議に思った。



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