風トンボ
口では冷たいことを言ってしまうが



本当はすごく嬉しい反田だった。



さてと、この紙の謎を解かなきゃな。



1人でぶつぶつと囁いて



反田は仕事に取り掛かった。




だが、



結局この日分かったのは



この紙には被害者の指紋以外に何も残されていなかったこと



そして



“トンボ”は「秋」に飛ぶことだけだった。













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